変わらないことと変わっていくこと
父との夏休みの実験
父が料理をするようになってから6年程。この春に「知り合いに勧められて買ったよ」と言うのが圧力鍋であった。
おばあちゃんの作る煮豆が好きだったこともあり、圧力鍋で豆料理ができることを期待しての購入の模様。
これまでに「赤飯を炊いた!」「あんこも作れる!」と感動の報告があり、いつもお盆やお彼岸のおはぎ用にあんこを炊いていた私は、
あんこだけは私か姉がずっと作るんだろうなあーと思っていたので、ついにあんこまで作った父の進化がちょっぴり寂しい気がしつつも、凄まじいポテンシャルに驚くばかり。さすが父。
今年のお盆は、そんな父ご自慢の圧力鍋を披露してもらいつつ、おはぎを作ってきましたのお話。
おもりがタジン鍋みたいなかわいい圧力鍋。
ついつい加熱中に動きを観察してしまうね。
小豆を水につけてから煮あがるまでに1時間足らず。
いつもは灰汁取りを頑張るけど、開けられない。灰汁はどこへいくのだろう?
砂糖をだばーっと加えて、練っていく。今回は兄が練っていたよ。
逐一、どの火力で、何分かけて、とメモするあたり。理系の実験記録感がさすが父。
「炊き立てがうんまいんだよ!炊飯器を最近使ってない」と言うほど父が惚れている圧力鍋での炊飯。
今回のもち米も圧力鍋でチャレンジ。炊きあがったらふきんをさっとかぶせるのが良いらしい。上々の出来。
炊きあがった時のつやっとしているご飯を食べる幸せといったらば。
あんこは急いで冷まし、もち米はにぎり、えっさえっさと形を作る。
今年の出来栄え。あんこがチョコ羊羹みたいだったよ。約4時間で、計60個完成。田舎の新盆のお供えにも包んで、ほっと一仕事おえた気分!
我が家の夏
家でそれぞれの夏の過ごし方があることだと思うけれど、我が家の夏のお昼は必ずそうめん。
薬味はあるけど、ほぼそうめんだけ。栄養的にどうとかよりも、美味しいそうめんをお昼にツルっと頂く。
「今年の出来は…」と言いながら頂くすいか。今年のはとっても瓜だった。スイカの見た目の瓜。
珍しく「無理して食べなくていい」と父が言うほど、出来栄えが残念だったみたい。でも食べた(皮は厚めに)。
姪っ子のおやつ用に作ったと思われる、かんてんぱぱの"ババロリア"(イチゴ味)も添えられて。小さい時のおやつは大好きババロリア!
「お盆と言えば天ぷら!」…と言うのは主に長野県民らしいけれど!!
人が集まるときと言えば天ぷら。山菜もりもり天ぷら。とりあえず困ったら天ぷら。大抵実家の野菜か、頂き物の野菜を中心に作られる天ぷら…
今年はちょっと新たな試みで。竹輪天も追加してみたり、ネギでのかき揚げなんかも。特に夏野菜でモロヘイヤが苦手すぎるのでかき揚げにしてみたらネバネバは緩和されて食べやすくなった!快挙かもしれない。
…こうして1日、何かを作っているだけでおわっていくお盆の日。
していることの基本は変わらないけれど、ちょっとずつ作り方や作る物を変えながら楽しむあたり。
ある意味、夏休みの宿題みたいでありながら、伝統なのかなあ、と思ったりする夏でした。